悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました――
第5話 寡黙な騎士様のはずが、なんだかとっても饒舌です※
視察に出かける前に休んだ林の奥にある小川のほとりにて。
私は足首をひねってしまったので、水で冷やしたのだが――。
私の脚の水滴を布で拭ってくれた後から、シルヴァの様子がおかしくなってしまった。
「あ、お兄ちゃん……そんなっ……あっ……!」
足先に口づけられた後、スカートの下に隠れていた太腿を彼の唇が這い始める。
「あっ……やっ……んっ……」
「リモーネ……」
肌の柔らかくて敏感な部分を吸われ、びくんびくんと身体が跳ねた。身体が火照って、子宮がきゅうっと締まるのが分かる。じわじわ下着が濡れていくのが自分でも分かり、まるで自身の身体ではないように感じてしまった。
「は……んんっ……お兄……っあっ……」
「リモーネ……俺の……」
(俺の……? )
「ひゃんっ……」
続きが気になったが、それ以上は考えることが出来なくなった。
脚の付け根から、下着の割れ目に、彼の唇が移る。
そのまま布越しに、彼が私の膨らんでしまった芽を食む。
くにくにと唇を動かされ、身体がびくびくと跳ねた。
「あっ、あっ、んんっ――ダメ、お兄ちゃ……!」
青空から自身の脚の間へと視線を移すと、シルヴァの銀色の短い髪が見えて、羞恥が走る。
彼の頭を退けようと、両手を伸ばしてみたが、動きが止むことはなかった。
執拗に芽をこりこりと食まれ、伸ばされ吸われる。
「ふ……ぅっ……あっ、やんっ……」
次第に頭の中が白んできた。ぞくっぞくっと鳥肌が立つような感覚が走る。
(あ、この感じは……)
「あ、シルヴァ……ダメっ……あ、あ、ああっ――!」
全身がびくびくと震えて、身体を風が吹き抜けるような感覚が走った。
「は……ぅ……」
全力疾走をした時のように、呼吸が荒くなる。
下着がぐちゃぐちゃに濡れてしまうのが分かって、恥ずかしくてたまらない。
シルヴァの頭が両脚の間から離れると、まだ痙攣を続ける私の身体の上に跨ってこようとする。
ちょうどその時、シルヴァと私の目が合った。
「……リモーネ……」
(あ……驚いて涙が……)
知らぬ間に泣いていたようだ。つーっと少しだけ温かい涙が頬を流れていく。
外だというのに、スカートはめくれあがり、両脚が白日のもとにさらされてしまっていた。
どうしようもなく乱れた姿の私を見て、シルヴァは制止した。
「俺は……」
「あ、あの……」
声をかける間もなく、シルヴァが私から離れた。
すると――。
「シ、シルヴァお兄ちゃん……!」
――シルヴァは、勢いよく小川の中に頭を突っ込んでしまった。