悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました――


「リモーネ……」

 一度私の名をシルヴァが呼ぶと、ドレスを脱ぐときに膝立ちになっていた私の両脚を、彼の大きな手が左右に開いた。
 彼の視線が、秘部に注がれており、堪らなくなって目をそらしてしまう。

「恥ずかしいっ……」

「小川の時も思ったが、すごく綺麗だ――」

 そう言うと、彼の指先が花弁を左右に開くのが分かった。
 おそらく赤く色づいているだろう襞をめくり、私のものよりも少しだけ硬い触り心地の指先が、一際敏感な位置を探り当てる。そうして、彼の指が突起の外周をゆっくりとなぞりはじめた。
びくびくと身体が震え、下の口からは蜜がとろとろと溢れているのが分かる。

「んんっ――あ、ああっ――そこはっ……んんっ――」

 そのままシルヴァの指が、突起の頂上を小刻みに揺らす。
 愛撫を続けられるうちに、彼の指先を液で汚していないか不安になる暇もなく、彼の頭がその敏感な場所の近くへと移動した。
 そのまま両脚の間に頭が埋まったかと思うと、ざらりとした舌が頂点をなめる。

「ひぅっ――」

「こんなに赤く色づいて……俺を求めてくれているのかと思うと、嬉しくてたまらない」

 彼はそう言うと、紅く充血した突起を、唇で吸い始めた。最初はちゅぱちゅぱと吸っては離れる音が聴こえていたが、しばらくすると、一息に、長い時間強く吸われた。

「あああっ……!」

 一度離れると、口づけと同じように、赤い尖りに何度も軽く口づけ始めた。

(この間と違って、直接舌で触れられてるから、前よりもすごく刺激が強い……)

 そうして彼の舌が蜜口付近に近づいたかと思うと――。

「ああっ……ぁやあっ……お兄ちゃんっ……だめぇっ……」

 彼の赤いぬめりとした舌が、襞を割り、蜜口の奥へと侵入するように動き始める。
 粘膜同士が敏感に触れ合い、舌の口から大量の愛液を溢れさせる。
 同時に、彼の指が先ほどまで弄られていた尖りをいじりはじめ、両方の刺激で、頭の奥がちかちかと点滅するような気がしてくる。

「ひあっ、あっ、だ、だめ、おかしくなる、お兄ちゃっ――」

「は……大丈夫だ、おかしくならないから――」

「ぁやっ……だ、だめぇえっ……!」

 首から背にかけて、上半身がのけぞる。ぞくぞくと快感が、波のように全身に広がっていった。
 はあはあと肩で息をする私の身体を、シルヴァが一度抱き寄せた。
 しばらく全身の痙攣は続く。

「気持ちよさそうなお前の顔が、可愛くて仕方がないよ……俺は――」

 まだ絶頂を迎えたばかりで、びくびくと敏感な身体に、彼が口づけを落としていく。高く持ち上げられた両太腿の肌表面を、彼の唇が滑ったかと思うと、きつく吸われ、身体が大きく跳ねあがる。そのまま彼の唇が、足指の先まで這う。そのたびに、身体が快感に震え、蜜口がぴくぴくと動いた。

「そろそろ、お前の中に入りたい――」


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