悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました――
何度口づけられてもなかなか慣れないが、必死にシルヴァの求めに応えようと口を開いた。彼の舌が、私のそれを躍らせるように動く。
そのまま神聖な祭壇に腰かけさせられ、彼と視線が同じくらいの高さになる。
すると、開いた胸元に、彼の唇が押し付けられたかと思うと、きつく吸いあげられた。
「ああっ……! んんっ……お兄ちゃん、こんな、神様が見てるような場所じゃダメ……」
しかし彼は位置を変え、何度も唇で肌を吸ってくる。
(確かに、「綺麗な姿のままの私を愛したい」って、お兄ちゃんは言ってたけど……)
さすがに、教会の祭壇ではまずい気がする。
けれども――。
「俺の可愛いリモーネ……神の前だからこそ、お前を抱いて、永遠の愛を誓いたいんだ――」
シルヴァはそう言うと、私に情熱的に口づけてきた。
またもや彼の舌に、口の中を蹂躙される。粘膜を這う彼の舌が、あまりにも気持ち良くて、だんだん頭がぼんやりしてくる。子宮がきゅんと疼き、足の間が濡れて、下着を汚していくのが分かった。
彼の大きな手が、ウェディングドレスの下に隠されていた脚を、円を描くように撫でてくる。
「あっ、んっ……あ……ダ、ダメなものは……っ……」
「それに、もう、控室まで帰るのに、俺がもちそうにない――」
そのままドレスの裾を持ち上げられ、両脚がさらされてしまう。
そうして、太腿に彼の顔が近づいたかと思うと――。
「ひあっ……はっ……あっ……ゃあんっ……」
――何か所も肌の柔らかい部分に口づけられ、そのたびに喘いでしまった。
肌を吸われている間に、もうすでに少しだけ濡れてしまっているショーツの上から、彼の長い指が的確に敏感な場所を弄ってくる。
(シルヴァお兄ちゃんに、私が一番気持ち良いところを覚えられていて、すごく恥ずかしい……)
「んんっ……あっ……ああっ……」
彼の指と柔らかな布に擦り上げられた淫核は、次第に怒張していく。
どんどん抵抗できなくなっていき、頭が点滅してくるように感じる。
少しだけ息が上がってきた。
「ひあっ――お兄ちゃっ……はぅ……ここじゃ……だめっ……!」
(だけど、私、そろそろ――)
――と、思いきや、彼の指が秘部から離れてしまった。
(あ――)