悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました――
4 やったー! おにいちゃんを つかまえたぞ!
王城の一角にある、騎士団の詰め所、旦那様であるシルヴァお兄ちゃんの執務室にて――。
長身痩躯のお兄ちゃんから私は磔にされてしまっていた。
彼の熱い杭が、私の狭穴に穿たれる。
「シルヴァお兄ちゃっ……ああっ……!」
「リモーネ……締まるな……」
呻くように言いながら、彼は私を貫いた。
ぐちゅぐちゅと中をかき回されてしまい、全身に快感が走る。
「ああっ……」
「リモーネ、動くぞ」
少しだけ低い声でそう言うと、彼は腰を揺らしはじめた。
ぐちゅんぐちゅんと、膣口へと巨根の出し入れがはじまる。
「あっ、あ、あっ、おにいちゃっ……っ」
「ああ、俺の可愛いリモーネ……」
ぬるぬるに濡れた穴に何度も抽送運動を繰り返される。
肉棒が肉壁を何度も擦り上げてくるものだから、身体中が気持ち良くなって落ち着かない。
「お兄ちゃんっ……あっ、あっ……!」
激しい動きに耐えるべく、シルヴァの逞しい背にしがみついた。
どんどん速さが増していく。
下腹部同士の肌が触れ合い、ぱちゅんぱちゅんと音を立てた。
夫の職場だということも忘れ、喘ぐことしか出来なくなる。
「あっ、ああっ、なんかもう、お兄ちゃんっ、私っ……あっ」
「リモーネ……俺も果てそうだ」
そうして、強く杭を打ち込まれたかと思うと、下腹部が一気に熱くなる。
「あああっ――!」
腰を押し付けられ、余すことなく精を注がれた。
痙攣する身体を、シルヴァはぎゅっと抱きしめてくる。
「リモーネ……お前を見ると我慢が効かなくなる」
「お兄ちゃん」
「愛しているよ、リモーネ、お前が悲しむようなことだけは絶対にしていないと誓うから」
普段は寡黙で不愛想なお兄ちゃんだけど、行為の時は饒舌だ。
そんな彼と抱きしめ合う。
彼の部下が尋ねに来るまでの間、しばらくそのままで過ごしたのだった。