またね。
「はっ!後1ヶ月。プレゼント探しに行かなきゃ!あと美容院にも行って……あっ!お肌乾燥してるかな、パックしなきゃ」
ガバッと起き上がるあたしに琴乃がため息をついた。
「忙しい子ね……でも!」
琴乃があたしの前に立つ。
「その前に試合があるんでしょ?」
「もちろん頑張るよ。浮かれて記録出ませんでしたって嫌だもん」
それとこれは話が別。
そんなんじゃ頑張ってる颯真に合わせる顔がないからね。
「アンタのそーゆうところ本当すごいよ。かっこいい」
「へへ、颯真に負けてらんないからね」
それから数週間後に試合があった。
もちろん今のあたしにはクリスマスパワーというものがあって、自己ベストを叩き出した。
試合と期末試験。
12月は冬休みまでにそれが入ってるから、部活とテスト勉強で時間が経つのなんてあっという間。