またね。
「……」
何か……
颯真のこと久しぶりに見たなぁ。
雑誌の中にいる小さい彼をゆっくり撫でてハッとする。
何やってんの、あたし。
恥ずかしすぎる。
はぁ……。
もう1度レジに並んでお金を払っていると、
「雑誌なんか買ってめずらしー」
覗き込むように顔を出した琴乃に変な声を出してしまった。
「おばけが出たみたいな声出さないでくれる?」
「だ、だってビックリしたんだもん」
「へぇ〜」
雑誌を見てニヤニヤと口元を緩める琴乃に、思わずそれを鞄の中に突っ込んだ。
「ちっちが……!別にそんなんじゃないって」
「何も言ってないじゃん」
「うっ……」
墓穴を掘った。
じわじわと顔が熱くなるのがわかる。
「連絡は取ってるの?」
「たまーに」