またね。

あれから琴乃に連行され、近くのファミレスに入った。



「最後に連絡取ったのいつ?」

「えーっと……」


スマホを開いて確認すると


「2ヶ月前だ」


ちなみに電話はもう半年以上してなかった。



「はぁ……」

眉間を押さえ、大きなため息を吐く琴乃の言いたいことは……よくわかる。


「アンタ達付き合ってまだ2年経ってないんでしょ?」

「……うん」



颯真と付き合い始めたのは中3の卒業式。

2年のとき初めて一緒のクラスになって、ある日席が隣同士になった。

それがきっかけで仲良くなって。

席が離れても毎日ちょっかいをかけてくる颯真に、気付けば好きになっていた。



単純って言ったら単純だけど、それくらい颯真はあたしの生活の一部になってて……。



颯真が休んだ時なんてその日1日中つまんなかったっけ。



< 3 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop