辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2
ラウルに手を引かれて向かった先は一階のホールだった。近づくと、廊下まで軽やかなピアノの音色が聞こえて来る。
そっとドアを開けると、中ではレニーナがピアノを弾いており、それに合わせてサリーシャとパトリックがワルツを踊っているのが見えた。音楽の音色に合わせてサリーシャのスカートの裾が軽やかに揺れる。
ポロンッつとピアノの音色が止まり、二人が向かい合わせで動きを止める。サリーシャが笑顔を浮かべて何かをパトリックに言うと、パトリックは嬉しそうにはにかんで何かを答えていた。
「兄上! サリーシャ様! 叔父上がいらしたよ」
ラウルが叫ぶ声にサリーシャとパトリックがこちらを向く。目が合った瞬間、サリーシャは驚いたように目を見開いた。そして、花が綻ぶかのような満面の笑みを浮かべた。
「閣下! お出迎えできずに申し訳ありませんでした」
「いや、大丈夫だ。パトリックとダンスを?」
そっとドアを開けると、中ではレニーナがピアノを弾いており、それに合わせてサリーシャとパトリックがワルツを踊っているのが見えた。音楽の音色に合わせてサリーシャのスカートの裾が軽やかに揺れる。
ポロンッつとピアノの音色が止まり、二人が向かい合わせで動きを止める。サリーシャが笑顔を浮かべて何かをパトリックに言うと、パトリックは嬉しそうにはにかんで何かを答えていた。
「兄上! サリーシャ様! 叔父上がいらしたよ」
ラウルが叫ぶ声にサリーシャとパトリックがこちらを向く。目が合った瞬間、サリーシャは驚いたように目を見開いた。そして、花が綻ぶかのような満面の笑みを浮かべた。
「閣下! お出迎えできずに申し訳ありませんでした」
「いや、大丈夫だ。パトリックとダンスを?」