辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2
「はい。パトリック様は次の王宮舞踏会で社交界にデビューでいらっしゃいますから。練習にご一緒させていただきました」
「そうか。パトリックももう成人か。早いものだな」
セシリオは感慨深げにパトリックを見つめた。
ラウルも大きくなったと驚いたが、成長期のパトリックはそれ以上に変化が大きい。身長が伸びただけでなく、子どもらしく細かった体つきは随分と引き締まり男性的になった。丸みを帯びていた頬はシャープになり、顔つきも大人びたように感じる。
そして、前回会ったときにはセシリオ同様に短かった髪は、だいぶ伸びて多くの貴族男性と同様にひとつに結われていた。
パトリックもセシリオと目が合うと、笑顔でこちらに近づいてきた。
「叔父上、ご無沙汰しております」
「ああ、見違えたぞ。パトリックもすっかりと立派になったものだ」
「そうか。パトリックももう成人か。早いものだな」
セシリオは感慨深げにパトリックを見つめた。
ラウルも大きくなったと驚いたが、成長期のパトリックはそれ以上に変化が大きい。身長が伸びただけでなく、子どもらしく細かった体つきは随分と引き締まり男性的になった。丸みを帯びていた頬はシャープになり、顔つきも大人びたように感じる。
そして、前回会ったときにはセシリオ同様に短かった髪は、だいぶ伸びて多くの貴族男性と同様にひとつに結われていた。
パトリックもセシリオと目が合うと、笑顔でこちらに近づいてきた。
「叔父上、ご無沙汰しております」
「ああ、見違えたぞ。パトリックもすっかりと立派になったものだ」