最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
おかげで夜も勉強で寝不足でキツイというのに昼休みも静かに眠ることもできないのだ。ホント勘弁してほしい。
それに中学の勉強なんて一年のころにもうとっくに終えていて授業もつまらないから眠てしまいたいが、授業中に居眠りなんてしてしまうと両親たちが頑張って成長させた財閥に泥を塗ってしまうことになるからできないというのに・・・・・・・。
学校のことに関してはボクにとっては死ぬほどいやなところだった。
気が許せる友達も昔からの幼馴染の聖達しかいない。
別に両親とは仲が悪いというわけでもないし、むしろ溺愛されて大切に育てられた。だから勉強もスポーツもそんな両親に応えるために頑張った。
旧財閥の御曹司という立場に生まれてきたこの環境のことを恨んではいないが、ただ飽きてしまったのだ。毎回開かれる変なパーティーや愛想笑いを浮かべるということも。
気づけば愛想笑いの仕方や笑い方すら忘れていてにこりともできなくなってしまった。
何がいけなかったのか今でもよくわからない。
(なにがダメだったんだろう・・・・・・)
そんなことを考えていると、気づいたら先程より風が強くなっていて本格的に死にそうになったその時-----
「ねぇ、キミ大丈夫?」