最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜

「大丈夫?それで足りるの?」
「はい。」


 彼女は手元にある大量のカイロとボクを交互に見る。”本当にそれで足りるのか?”と目で訴えていた。


(え・・・・・この量で足りないって言うの・・・・・?)


 普段どれだけのカイロを使っているのかと突っ込みたくなる。


 すると彼女は何かを思い出したらしく、急いでスマホで開けるなり顔を真っ青にした。


「あ、時間やばっい!!じゃぁね!」
「あ、名前・・・・・・」
「バイバーイ!」


 そういうと、大量のカイロと僕を残してすぐに行ってしまった。


「名前、聞けなかったな・・・・・・・」


 完全に見えなくなってしまうと、彼女がつい先ほどまでいたところをじっと見つめる。
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