最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
 
 いつも海月ちゃんと喋っている子に対しての嫉妬や近づきたいのに近づけないことへ対してのもどかしさ、日に日に大きくなっていく海月ちゃんへの愛おしさ。


 少し前までは全てがつまらなくなってしまっていて笑い方すら忘れてしまっていたが、海月ちゃんのことを目で追っているうちに忘れていた感情がどんどん戻ってきた。


入学する前までは会いたくて会いたくて仕方なくって、入学してからの2、3ヶ月間は見つめているだけで幸せな気持ちにになり、それだけで満たされていたんだど・・・・・。


 最近ストレスが溜まりすぎて海月ちゃんに近づきたいと言う思いがどんどん膨れ上がってきている。それなのにーーーーー


(何だよこれ!?今日は朝から教室で海月ちゃんを眺めていようと思っていたのに・・・・っ!)


 机の上にある親に頼まれた書類を見て泣きたい気持ちになった。


 瑠衣は、将来親の跡を継ぐため高校生のうちから親の仕事の書類などを定期的に頼まれている。と言うか、親がめんどくさいからと仕事の処理を”任せている”と言う体で瑠衣に押し付けているだけだが。


 最近はこの書類の仕事を速やかに終わらせて、なるべく教室にいておけるようにしていたのだ。


 しかし先週から風邪で1週間休んでいたせいで今、瑠衣達の周りは1週間分の仕事の山で埋まっている。病み上がりの上、海月ちゃんを十分に補給で来ていないこの状況に瑠衣はものすごく苛立っていた。


(あぁストレスだ・・・・・海月ちゃんに会いたいよぉ・・・・・っ!)


 せめて、海月ちゃんをチャージしてからじゃなきゃ頑張れない・・・・・・・・・。
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