最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜

 そう思った瑠衣はスマホを見る。


 画面いっぱいに可愛らしくはにかむ海月ちゃんの笑顔が。

 
 この写真は、海月ちゃんの中学時代の同級生の子からもらったものだ。海月ちゃんの可愛い写真集30枚と卒業アルバムを瑠衣達の握手とサインを引き換えに。


(はぁぁぁ・・・・・・これで少しは頑張れるかな)


 そう思った時、コンコン・・・・いやゴンゴンだろうか。まぁどっちでもいいが、とりあえず扉を叩く音がした。


(・・・・・・敵襲?)


 警戒して扉を見ると、みんな同じことを思ったのかボクたちは一斉に戦闘態勢になる。


 決してこの部屋に近づいてはいけないという学園の規則(ルール)はみんなが承知のはずだ。それなのにこの部屋にやって来たということは桜の敵襲、または先生に用事を頼まれて来たの二つしかない。


 基本的にボク達に用事を伝えに行くのは比較的仲の良い(そう)だ。でも、蒼はいつもノックなどせずにドカドカと入ってくるため、多分蒼ではない。


 となると・・・・・・やはり敵襲だろうか。


(誰だ・・・・・・?どこの命知らずの族だろうか。)


 海月ちゃんに会えなくてイライラしているときに敵襲なんてしてくるなんてふざけたやつを完膚なきまでに叩き潰してやる。


 そう思ったボクの耳に聞こえたのはーーーーーー


「あ、あの!書類を届けにきましたっ!は、入ってもいいですか・・・・?」
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