最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜

 いつも聞いていて、唯一癒されたいと思った大好きな声だった。


(海月ちゃん・・・・・・?)


 毎日聞いている海月ちゃんの声をボクが間違えるはずはない。


(もしかして疲れすぎていて幻聴が聞こえたのかもしれないな・・・・・・。)


 とりあえず敵襲ではないことに安心した。開けてあげよう。仮に敵襲だったとしてもボクが一瞬でつぶすから大丈夫だ。


 でも、本当に海月ちゃんかもしれないからボクが開ける。


 もし本当に海月ちゃんだったのなら、開けて最初に別の誰かと海月ちゃんの目が合ってしまうことになるから。そんなの死んでも嫌だし許さないからね。


「ど〜ぞ」


 ボクはいつもだったら絶対に見せないような社交界用のとろけるように甘くて優しい笑顔を浮かべドアを開けた────・・・・・
 
 
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