最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
#人生終了の鐘がなる
[said海月]
(何で・・・・・・何でこんなことになってるのっ!?)
別に書類を渡すだけならいいかなと思い先生に頼まれた雑用を断らなかったつい数10分前の自分を殴り殺したい。
「う〜ん・・・・・・みつきちゃ・・・・ん・・うへへっ」
「私の名前?どんな夢を見てるんだろう・・・・・?」
今、自分の膝の上で幸せそうに眠っている彼の顔を見てついため息をついてしまう。
「ははっ瑠衣が羨ましいよ。女子に膝枕なんてしてもらってさ〜」
「ね〜!インチキっ!怒っちゃうぞっ!」
「まぁ病み上がりで疲れてるから仕方ないか。恋は何を拗ねているんだ?」
「早くこの書類の山を片付けちゃおっか。」
みんなに暖かい目で見つめられていることが恥ずかしくて真っ赤になる。しかもその視線が生暖かい様な気がするのは気のせいだろうか・・・・・・。
私が膝枕をしてあげている彼はーーーーーーー瑠衣。桜木瑠衣くんだ。
何でこのようなことになっているのかと言うと・・・・・・少し前に遡る。
「なぁ、芹沢ーこの書類頼まれてくれっ!」
「えぇ〜!?」
「頼むっ!俺は恐ろしくてあそこに近づくことができないんだぁっ!」
「わ、分かりましたっ!!!」
若干半泣き状態の担任の先生ものすごい必死に頼まれて、つい反射的にそう答えてしまったのがダメだった。
「これを元生物室に届けてきてくれ!あ、ちなみに数学の成績は期待してくれていいぞ!」
(え?元生物室?そこって、桜の場所じゃっ・・・・・・!?)
書類の届け先を聞いておもわず震え上がる。