最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
そんな御曹司と幹部達のいる場所。聖域ともいわれるそこに近づくとどうなるか・・・・・・・まず、桜のメンバーのファンクラブの方々の忠告、または呼び出しは絶対だ。
しかもそのままいじめへ発展しかねない。
(先生は生徒をそんなところへ行かせるの・・・・・!?)
しかも、あの柳先生だ。今回何事もなくこれを届け終えて呼び出しもなかったとしても、またお願いしてくるに違いない。
・・・・・・・つくづく運が悪いと思う。どうして担任があの柳先生になってしまったんだ。
数学担当の柳先生は授業中、急にわけのわからない論を展開してくるし変なところで気が強い。それなのに不良や桜のメンバーのことを人一倍怖がっている。
(先生が生徒のことを怖がってちゃダメでしょっ!・・・・・・・とりあえず部屋の前まで行こうかな)
相手が相手だから怖がるのは仕方ないかもしれないけど、その役目を生徒に押し付けるのはどうかと思う。
柳先生に呆れながら海月は歩き出した。
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元生物室、立ち入り禁止と書かれたプレートがかけられている部屋の前に海月はきた。
「はぁ~・・・・・」
ため息を吐きながら手に持っている書類と部屋のドアを見比べる。
「はぁ~・・・・・」
やはりため息しか出てこない。
桜のメンバーの聖域にはどうせ中に入れないことなんて分かっている。入っていいですか?と質問だけしておいてダメだと言われるだろうからそのまま書類を部屋の前にでも置いて帰ろう。
・・・・・・・・でも、この部屋のドアにふれるということが恐れ多くてまずできない。