最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
「あの、私の名前知ってるんですか?」
(なんで名前を知ってるんだろう?)
普通の女子なら「瑠衣君に名前を覚えてもらえてるなんて嬉しぃ~!でも何で知ってるんだろ?まぁそんなのどうでもいいや~!嬉しい!!」と、なるが海月は全く嬉しくなかった。それどころか恐怖さえした。
海月は”嬉しい”より”何で知ってるのか”という感情のほうが大きかったのだ。
「え?知ってるよ?芹沢海月15歳。好きなものは甘いもので特にガトーショコラが好き。趣味はお菓子作り、実は運動神経がものすごくよくて中学の時はバレー部のキャプテン。成績も優秀。弟たちと美形兄弟と呼ばれていた。それでーーーーーあ!ごめん今の忘れてっ!」
「・・・・・・・」
「い、いい今の情報はね、ほら!登校初日に書いたプロフィールにあったもので・・・・・!」
「あ、そうなんですね。」
一瞬白い目で瑠衣君を見たけど、プロフィールに書いていた情報だとわかると安心した。もしかしたら、普段は無関心だけど瑠衣君もクラスメイトと仲良くうなろうとしててみんなのプロフィールを覚えていてくれていたのかもしれない。