最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜

「はぁ~瑠衣、さっきからニヤニヤしてて気持ち悪いんだけど?」


 今まで静かに書類と向かっていたがため息ととともに赤髪を揺らしながこっちを向いた紘くん。その言葉から部屋にいた幹部の方たちが一斉にしゃべりだした。


「ホント!ストーカーみたいに個人情報をペラペラしゃべるとか怖すぎ~!僕引いちゃう~!」
「というか、瑠衣も働け!お前の書類を手伝ってやってんのに。」
「そうだそうだ~!俺たちが手伝ってあげてるんだからちゃんと働け!」


 みんながしゃべっているせいでなんて言っているのかよく聞こえないが、瑠衣君のことを指をさしているからとりあえず瑠衣君ことだと思う。


「あ!自己紹介しよっか!俺たちの事よく知らないでしょ?」
「はい、ちょっとだけしか・・・・・・でも、いらなーーーー」
「俺は紫羽紘ね!よろしく!」
「あの、帰りまーーーー」
「ハイハイ!僕は架々谷恋です!瑠衣なんかより僕と仲良くなろうねっ♪」


 なんだか、勝手に自己紹介を始めた紘くん達。


(私は早く帰りたいのに・・・・・・っ!) 
< 39 / 73 >

この作品をシェア

pagetop