最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
どんどん海月に懐いていった双子は、海月のことをいない存在として扱い、邪険にしていた両親のことあからさまに嫌った。
両親はそれが癪にさわったらしく、二人と引き離すために中学三年になると一人暮らしを要求され、高校にあがる頃には隣町の高校に行くよう言われてしまった。
そして、つらい時には支えあい、お互いを慰めてきたため、双子は立派なシスコンに、そして海月はブラコンへと見事に進化を遂げたのだ。
「さすが度がつくブラコンよね。まぁ弟くん達の方が重症だと思うけど。」
「ふふっ、ブラコン上等!写真見る?めっちゃ可愛いのよ昨日もビデオ通話してね~はやくお姉ちゃんに会いたいーっ!だって」
「見る見る!歩くんと悠生くんイケメンだもん!」
ニコニコしながらスマホをタップし、アルバムを開けると、お気に入りの写真をみせる。
さーちゃんは食い入るようにしてスマホをのぞき込むと、あ!と叫び、隣に映っている少女を指でさした。