最強総長さまに愛されすぎている件について〜女嫌いの総長はブラコン地味子ちゃんを好きすぎる〜
 




 膝丈スカートに長い両サイドできっちりと結ばれている三つ編みおおさげ。





 度の入っていない(・・・・・・・・)分厚いメガネと、長い前髪で顔は隠れ一言でいうと地味。物凄く地味だ。




 絵にかいたような真面目ちゃんスタイルだが・・・・・・海月の頭はそこまでよろしくない。というか、最近は平均よりやや下である。





 外見だけはまるで模範生のようにきっちりと身なりを整えていて、何一つ着崩したりなどしていない。ちなみに、このゴワゴワしたうねっている髪もお下げもウィッグだ。





 なぜ、海月がこんな地味を極めた格好をしているのか。それは、歩と悠生との約束だった。




 
 海月は生まれつき色素が薄く、髪はウェーブがかった淡いハニーブラウンで、垂れ目がちな瞳は綺麗な琥珀(こはく)色をしている。その上、中学のころは外錬の少ないバレー部だったために肌は真っ白。





 海月は気づいていなかったが、どこへ行っても目立つその容姿は、中学の頃周りから憧れの対象であり、高嶺の花としてモテモテであった。





 中学で一度も告白されなかったのは双子が警戒してそういうことに関して目を光らせていたからである。




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