甘い天使の甘い罰

お世話係の後輩

□■□■□■


「はぁ、」


そうため息をついた


理由はただ一つ。


昨日のあの件について、だ。



『罰を与えます!』


その一言で私は後輩に………キ、キ…スを……



それに、家が隣って言うのにも驚き。



これからは最悪な朝を迎えなきゃいけないのか……


そんなことを考えながら朝食のパンに手をつける。


「………美味しい。」


一人でそう呟いた。

私の家ではお母さんとお父さんの共働き。

そのためお弁当も一人で作るし、朝食も一人。


まぁ、私はもう幼女じゃないから平気なんだけど。


そんな風にパンを食べていると、テーブルの上に小さな紙が置かれていることに気づいた。


お母さんが何か書いていったのかな……?


私宛は確実だと思う。


『優愛へ

最近、朝も仕事だし、夜も残業で忙しく優愛のことが心配だからご近所さんに見てもらえるようにお願いしました。
ご近所さんがたまに様子見に来てくれます。来てくれたらちゃんとお礼を言ってね。お仕事行ってきます』


達筆でそう書かれていた。


心配って……私、一応高校2年生なんだが……


まぁ、私は一人っ子だから過保護になるのも分かるかもしれないけど。


< 13 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop