甘い天使の甘い罰
「良かったね。きっと告白じゃん。お幸せに。」


「まだ、そう決まってないだろ~……優愛は何とも思わない?」



「…………どうでもいい。」



「相変わらず冷たいな~」


「私、ちょっと保健室行ってくる。最近生理痛が酷いから。」



そう言って私は急いで保健室に向かった。



本当は生理、とっくに終わったけど何故かそう口走っていたから。


ガラガラ……


保健室には誰もいなかった。


ちょうどいいや。

私はベットに入ってカーテンを閉めた。


先生が来たら、『探してもいなくてとりあえず休んでました』って言えばいっか。


『優愛は何とも思わない?』


…………思うに決まってるじゃん。


本当は好きなのに。


私って本当にツンデレなのかもしれない……


ずっと一緒なんだから、好きに決まってる。


ずっと前から気づいてんだけどな……


「………っ」


なんでこういうときに涙ってものは出るの?


泣いたら、戻れないのに、忘れられないのに。


< 17 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop