甘い天使の甘い罰
「キャーッ!詩様ー!」




今日も廊下は女子でいっぱい。



それにこの後輩の顔がイケメンというよりかは女子みたいな可愛い顔だから余計ファンが増えるのだそう。



まったく、不愉快だわ……




「せんぱい。お昼一緒に食べましょーね!」



「………ムリ」



短く返事をするけど都合の悪いことは聞こえないそう。



「じゃ、後でせんぱいの教室行きますね?」



そう一方的に言って一年生の教室に行った後輩。


後輩がいなくなったのを確認した私は二年の教室にはいった



と言っても私が入ったところで何も変わらないけど。



一番窓際の席に座る。


ここが私の席で目立たないからとても気に入っている


「よっ!優愛。」



そう声をかけてきたのは私の幼なじみの柊 陽(ひいらぎ よう)。


唯一、普通に話せる友達。


「今日も朝から大変だったなー。特に『美しい一匹狼』ちゃんはね~」


からかいながらそう言ってくる陽。


「陽にだけは『美しい一匹狼』とか言われたくない」


きっとからかってるだけだろうけど。

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