甘い天使の甘い罰
□■□■□■


「せんぱい!はいあ~ん♪」


「自分で食べれるから。」


「えー……そんなこと言わないでくださいよ~」


「そんなこと言っちゃう人なんで。」


屋上に来たものの、大失敗。


屋上には私達しかいなく、二人きりという状況。



「せんぱいのお弁当、美味しそう……」


私のお弁当……?



たまごやきに肉団子2つ、大きいおにぎり2つというとてもシンプルな中身なんだけど。


「手作りですか?」


「お母さんとお父さん、仕事で忙しいから。一応、これくらいはしとかないと。」


「せんぱい………やっぱ、僕のお嫁さんになって下さいっ!」

「ムリ」

そう秒速で答えた私。


最初の話題からなぜそうなった…?


「えーなんでですか?僕、絶対幸せにしますよ!」


「結婚って……私達付き合う予定もないけど。」


「あれ?僕達、付き合っているんじゃないんですか?」


「付き合った覚えない。」

そう言うと驚愕な顔をする後輩。


「そこまで驚かないでしょ。」

「てっきり、せんぱい、僕に告白したんだと……」


「してない。」

そんな記憶あったら吐き気がでるんだけど。

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