離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
日本に到着して、真っ直ぐにホテルへ向かう。
まだ勤務中だから、シエナに大ぴらには会えないが、一目、顔が見たかった。
車が止まると、自然に早足になる。
「社長!」
秘書の声も聞かずにロビーへ向かうと、俺の瞳は一点に、釘付けになる。
まさか、ここで会えるとは…… 。 お客様を見送った後らしい。
心が浮き足立って、愛しい人の名前を呼んだ。
「シエナ! 」
瞬間、彼女は瞳を大きく見開いて、その場で固まっていた。 俺は早足で近付き、バッっと、両手を広げると、人目も気にせず、抱きしめた。
(ああ……、俺のボディソープの匂い。 もうこれはシエナの香りだな…… )
離れていても、俺と同じ香りがする事に満足して、グリグリッと、シエナの頭に頬を寄せる。
「れ、蓮斗さん?! 」
「…… 良かった…… 連絡が付かなくて、心配してた。 何かあったのか?! 」
シエナは、何か言いたそうに、一度口を開いたが、直ぐに言葉を飲み込んでから、もう一度、口を開いた。
「…… ごめんなさい、仕事が立て込んでて…… なかなか連絡出来なかったの。 お帰りなさい」
まだ勤務中だから、シエナに大ぴらには会えないが、一目、顔が見たかった。
車が止まると、自然に早足になる。
「社長!」
秘書の声も聞かずにロビーへ向かうと、俺の瞳は一点に、釘付けになる。
まさか、ここで会えるとは…… 。 お客様を見送った後らしい。
心が浮き足立って、愛しい人の名前を呼んだ。
「シエナ! 」
瞬間、彼女は瞳を大きく見開いて、その場で固まっていた。 俺は早足で近付き、バッっと、両手を広げると、人目も気にせず、抱きしめた。
(ああ……、俺のボディソープの匂い。 もうこれはシエナの香りだな…… )
離れていても、俺と同じ香りがする事に満足して、グリグリッと、シエナの頭に頬を寄せる。
「れ、蓮斗さん?! 」
「…… 良かった…… 連絡が付かなくて、心配してた。 何かあったのか?! 」
シエナは、何か言いたそうに、一度口を開いたが、直ぐに言葉を飲み込んでから、もう一度、口を開いた。
「…… ごめんなさい、仕事が立て込んでて…… なかなか連絡出来なかったの。 お帰りなさい」