離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
「…… 待ってくれ、頭を整理させてくれ。 その…… 君と俺は結婚…… つまり夫婦、なのか? 」
「…… さっきから何なんですか? いくら白鳥さんと結婚したいからって、何度も確認しなくても、ちゃんと離婚しますよ。 離婚届だって、蓮斗さんに渡してありますよね? 出してくれたか、確認出来れば、私と貴方はもう他人です」
待て待て待て!
白鳥と結婚?!
いや、君と離婚してまで、アイツと結婚するメリットはなんだ?!
寧ろたった数日、アイツと仕事しただけでも、デメリットしか、思い浮かばない。
正気か、こんな眩しい、キラキラした彼女を手放すなんて……
ああああぁぁーーーーっ! クソっ!!
彼女の記憶だけ、今すぐ取り戻したい!!