離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
汗で張り付いた髪を掻き分けると、蓮斗さんがチュッと額にキスを落とす。
「…… シエナの体調が落ち着いたら、結婚式を挙げよう。 ああ、まずは、指輪だな」
「……嬉しい……。 式よりも、指輪が欲しいかな。 蓮斗さんのモノって印が欲しい」
言ってから、アレ?っと考える。
「……何で結婚式も、指輪もないって知ってるの……? え……? 」
私は目をこれでもかと見開き、蓮斗さんの顔を見つめる。
「…… ただいま、シエナ」
眉毛をハの字に下げ、表情は、クシャリと嬉しそうに顔中で笑って、ギュウギュウッと抱き締められる。
「…… 思い……出したの? え? き、記憶戻ったんですか?! ええっ、嘘?! いつ?! 」
「白鳥にイスで殴られた直後だな。 記憶を取り戻す為に同じ事をすると良いと言ってたが、まさかのショック療法だな。 霞がかっていた靄が晴れる様に、最初は一つずつ、次第に、一つの事を引き金に、全て思い出した」
「あ……、良かった……。 な…… 何で言ってくれなかったの…… 」
安心と、話して貰えなかったショックで、目頭が熱くなって、ポロポロッと涙が溢れて来た。
「誤解するな。 言っても言わなくても、俺の想いは変わらないからだ。 お前を……、シエナを変わらず愛している」
私の頬に手を当てて、優しく微笑む。
「言っただろう? 何度、記憶を失ったとしても、俺はその度にお前を愛すると、約束すると。 この想いは今も揺るがない」
額と額をくっつけて、鼻をスリスリされる。
「わ、私も…… 愛してる……。 お帰りなさい、蓮斗さん」
顔が火照って来るのを感じながら、ちうっっと、少し長めに自分から唇に、キスを落としてみせた。
「クッーーーッ、煽るな! 身体に負担かけると思って我慢してるのに、計算か?! 」
ブツブツと呟く蓮斗さんと、再び元気になって、お腹の辺りに硬いものが、コツコツッと当たるのを、私はやんわりと気が付かないフリをした。
「…… シエナの体調が落ち着いたら、結婚式を挙げよう。 ああ、まずは、指輪だな」
「……嬉しい……。 式よりも、指輪が欲しいかな。 蓮斗さんのモノって印が欲しい」
言ってから、アレ?っと考える。
「……何で結婚式も、指輪もないって知ってるの……? え……? 」
私は目をこれでもかと見開き、蓮斗さんの顔を見つめる。
「…… ただいま、シエナ」
眉毛をハの字に下げ、表情は、クシャリと嬉しそうに顔中で笑って、ギュウギュウッと抱き締められる。
「…… 思い……出したの? え? き、記憶戻ったんですか?! ええっ、嘘?! いつ?! 」
「白鳥にイスで殴られた直後だな。 記憶を取り戻す為に同じ事をすると良いと言ってたが、まさかのショック療法だな。 霞がかっていた靄が晴れる様に、最初は一つずつ、次第に、一つの事を引き金に、全て思い出した」
「あ……、良かった……。 な…… 何で言ってくれなかったの…… 」
安心と、話して貰えなかったショックで、目頭が熱くなって、ポロポロッと涙が溢れて来た。
「誤解するな。 言っても言わなくても、俺の想いは変わらないからだ。 お前を……、シエナを変わらず愛している」
私の頬に手を当てて、優しく微笑む。
「言っただろう? 何度、記憶を失ったとしても、俺はその度にお前を愛すると、約束すると。 この想いは今も揺るがない」
額と額をくっつけて、鼻をスリスリされる。
「わ、私も…… 愛してる……。 お帰りなさい、蓮斗さん」
顔が火照って来るのを感じながら、ちうっっと、少し長めに自分から唇に、キスを落としてみせた。
「クッーーーッ、煽るな! 身体に負担かけると思って我慢してるのに、計算か?! 」
ブツブツと呟く蓮斗さんと、再び元気になって、お腹の辺りに硬いものが、コツコツッと当たるのを、私はやんわりと気が付かないフリをした。