離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
エピローグ
「シエナさん、ごめんなさいねぇ」

 日曜日、朝早くからお義母様とお義父様が訪ねて来た。

「まさか、結菜ちゃんが人の家に潜むような、犯罪を犯すとは思わなかったのよ。 やっぱり、蓮斗さんのお嫁さんは、貴方で良いわ。 何たって、剣菱家のま、ご、孫よ? 跡取りを身籠ったんですものね」


 白鳥さんは、お義母様のママ友の子供だと言う事と、名目上は、まだ蓮斗さんの秘書と言う事もあって、大事にはせずに、彼女の両親の管理? 監視?? の下、遠く離れた海外で静養? 隔離?? される事となったそうだ。

 彼女なら、何処に行っても、あのパワーで逞しく生きていけると思うので、大丈夫だろう。


 あんなに白鳥さんと仲良くしてたのに、急に態度をコロっと変えたお義母様に、戸惑いが隠せない。

(うーん…… 彼女をあんな風にしてしまったのは、お義母様にも原因はあると思うけど…… 。 もちろん、キッパリと関係を断たなかった貴方にもね…… )

 チロッっと、蓮斗さんの顔を見る。

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