離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
蓮斗side6
 シエナと住み始めて、数ヶ月が経った。

 あんなに酷かった悪阻も治まって、お腹もふっくらとして来て、安定期に入った。

 今日は、久しぶりの外出だ。

 まあ、専ら産まれて来る子の買い物が、主だけどな。

「ベビーベットに、お風呂、あとは肌着とベビー服かあ……。 性別は聞かないから、男女どっちでも着れる様に黄色が良いかな? 蓮斗さんはどれが良いと思う? 」

 ウキウキッと弾む、笑顔のシエナが可愛い。

(俺的には、お前に似合う、アレもコレも買ってやりたいがな……。 どうせ妊婦の時期はもうすぐ終わるから、いらないって言うだろうから、こっそりと他の物を用意した。 まあ、俺達仲良し夫婦なら、すぐにまた着る日はやって来るだろう)

 ニヨニヨしながらご機嫌で、シエナの隣を歩いて、目的地に到着した。

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