離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
つい、彼女に触れたくなって、唇をツーっとひとなでした。
フニッと柔らかい唇に、思わず吸い寄せられそうになって、慌てて、手にした口紅を塗った。
「…… これでこの口紅は、君しか使えないな」
始めはシエナの選んだものだったが、俺からのプレゼントを身に付けて欲しいと、欲が出た。
「な、なんか…… 狡いです…… それ」
顔を真っ赤にして、口を尖らせて、狡いと呟くシエナが、堪らない。
「フハッ……っ! 」
思わず、笑いが溢れた。
「贈り物して、狡いと言われたのは初めてだな」
やり手と言われる、この俺の、心を揺り動かし、堕としたお前の方が、よっぽど狡いがな…… 。
こんなに暖かい気持ちで、心の底から自然に溢れた笑いをしたのは、いつぶりだろうか?
もっともっとシエナに近づきたい。
お前の全てを知りたいと、心から思った。
フニッと柔らかい唇に、思わず吸い寄せられそうになって、慌てて、手にした口紅を塗った。
「…… これでこの口紅は、君しか使えないな」
始めはシエナの選んだものだったが、俺からのプレゼントを身に付けて欲しいと、欲が出た。
「な、なんか…… 狡いです…… それ」
顔を真っ赤にして、口を尖らせて、狡いと呟くシエナが、堪らない。
「フハッ……っ! 」
思わず、笑いが溢れた。
「贈り物して、狡いと言われたのは初めてだな」
やり手と言われる、この俺の、心を揺り動かし、堕としたお前の方が、よっぽど狡いがな…… 。
こんなに暖かい気持ちで、心の底から自然に溢れた笑いをしたのは、いつぶりだろうか?
もっともっとシエナに近づきたい。
お前の全てを知りたいと、心から思った。