離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
 このホテルには、沢山の有名人が宿泊する。
メイクを担当する事も、度々あるが、挙式の衣装からメイクまで、全部担当するのは初めてだ。

 この女優さんなら、この色に、アレを合わせて……、今からワクワクして、頭の中は構想で一杯になる。

「…… その様子じゃ、任せても大丈夫そうだな。 リーダーはシエナで、他のみんなもサポートに入る。 頼んだぞ! 」

「はい、宜しくお願いします! 」

 勢いよく返事をした私に、チーフが、そう言えば……、と続けた。

「お前、仕事続けるんだよな? 」

 私は、質問にキョトンっと首を傾げる。

「いや…… セレブの奥さんって、仕事してるってイメージないから。 社長は何て言ってんだ? 」

「あ! 」


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