離婚するはずだったのに記憶喪失になって戻ってきた旦那が愛を囁き寵愛してきます
決意
「では、ドレスの色に合わせて、メイクも発色の良いピンク系で合わせましょう」
「凄い楽しみだわ」
挙式予定のカップルとの打ち合わせを終え、ロビーでお見送りをした後だった。
黒塗りの車が入り口が止まり、車内から、見慣れた姿が現れた。
「…… 蓮斗さん…… 」
本当だったら掛け寄って、一番に「お帰りなさい」と言ってあげたいのに、蓮斗さんからの連絡をスルーしていた私は、後ろめたさから、一瞬躊躇した。
「シエナ!」
蓮斗さんが私に気が付いて、早足で近付き、バッっと、両手を広げると、人目も気にせず、抱きしめて来た。
ビクッとして、思わず身体をすくめる。
「れ、蓮斗さん?! 」
「…… 良かった…… 連絡が付かなくて、心配してた。 何かあったのか?! 」
表情は余り動いてないが、瞳の奥が揺らいで、心配しているのが、感じられ、複雑な気持ちになる。
(…… 何で心配なんて…… これは本心? それとも…… )
「…… ごめんなさい、仕事が立て込んでて…… なかなか連絡出来なかったの。 お帰りなさい」
淡々と告げる私に、顔を覗き込む様に、蓮斗さんが少し身体を離したのを期に、掌で、胸をグイッと押して距離を取る。
「シエナ? 」
蓮斗さんが、近付こうと、一歩、足を踏み出した時だった、バタバターーーッっと、早足でチーフが、私を探しにやって来た。
「凄い楽しみだわ」
挙式予定のカップルとの打ち合わせを終え、ロビーでお見送りをした後だった。
黒塗りの車が入り口が止まり、車内から、見慣れた姿が現れた。
「…… 蓮斗さん…… 」
本当だったら掛け寄って、一番に「お帰りなさい」と言ってあげたいのに、蓮斗さんからの連絡をスルーしていた私は、後ろめたさから、一瞬躊躇した。
「シエナ!」
蓮斗さんが私に気が付いて、早足で近付き、バッっと、両手を広げると、人目も気にせず、抱きしめて来た。
ビクッとして、思わず身体をすくめる。
「れ、蓮斗さん?! 」
「…… 良かった…… 連絡が付かなくて、心配してた。 何かあったのか?! 」
表情は余り動いてないが、瞳の奥が揺らいで、心配しているのが、感じられ、複雑な気持ちになる。
(…… 何で心配なんて…… これは本心? それとも…… )
「…… ごめんなさい、仕事が立て込んでて…… なかなか連絡出来なかったの。 お帰りなさい」
淡々と告げる私に、顔を覗き込む様に、蓮斗さんが少し身体を離したのを期に、掌で、胸をグイッと押して距離を取る。
「シエナ? 」
蓮斗さんが、近付こうと、一歩、足を踏み出した時だった、バタバターーーッっと、早足でチーフが、私を探しにやって来た。