記憶のカケラを拾って
「なんで泣いてんの?」

「…っ!なんで…」

そこには天月くんがいた。

「たまたま通ったら泣いてたから。」

「なっなんでもないよ。」

「言って?誰かに言えばきっと楽になる。」

「そんなわけ…」

ぎゅっ。

えっ?
私天月くんに抱きしめられてる…?

「はっ離して…。」

なんで?
この匂い、懐かしい。
この温もり、懐かしい。

どうしてこう思うの…?
どうして私…。

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