記憶のカケラを拾って
「梨奈、ごめんなさい。」

私は深く深く頭を下げた。

「音?何してんの!謝るのは私だよ!音は何も悪くないんだよ?」

「梨奈、いっぱい苦しい思いさせて我慢させた。だから…だから、もう我慢しなくていいよ。」

「はっ!?何言ってんの?わっ!音!?」

私は愁の方に梨奈を押した。

< 35 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop