鬼部長にプロポーズされました。
　最終調整していると、高遠部長が入ってきた。
「まだ、いたのか？」
「来週の最終調整です。日にちがないんで、今日は残業して帰ります。」
「仕事が遅いな。定時に帰れるように、自分の調整をするのも仕事だ。」
「はい。」
　高遠部長は、部長席に座って、仕事をしていた。

　21時すぎに、なんとか終わった。
「部長、お疲れ様です。帰ります。」
「あ、待て。俺も帰る」

『もしかして、待っていてくれた？考えすぎか。』
少しドキッとした。

会社をでた途端、部長が変わった。
「村上はいつもえらいな。自分の仕事をきっちりやってて。」
「いや、ミス多いんで、時間かかるんですよ。」
「でも、ミスも自分でちゃんと挽回してる。お客様はいつも、笑顔で喜んで、村上にあいさつして帰ってる。お客様との関係がちゃんと気づけてる証拠だよ。」
「部長。ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。」
「気をつけて帰れよ。」
「はい。お疲れ様でした。」
「お疲れ様。」
車に乗って帰った。
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