鬼部長にプロポーズされました。
『そういえば、プロポーズされたな。』
意外と嫌ではなかった。

『部長の切り替わりについていけないけど、帰りの部長は優しかった。
 いつもの部長は厳しいけど、気にかけてくれているのがすごくわかる。あの感じは苦手だけど。』
部長のことを考えていた。

 頭を使って考えてもわからなかった。

 それから数日、同じように、会社では厳しいまま、しかし、一歩会社をでると、優しい部長だった。

 そして、私の担当する結婚式の前日。
 会場の準備や最終チェックを遅くまでやっていた。
 高遠部長が、会場に来た。
「そろそろ終わりそうか?最終チェックはすんだか?」
「はい。もう終わります。」
「明日も、頑張れよ。」
「はい。ありがとうございます。」
 自宅に帰った。
< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop