鬼部長にプロポーズされました。
 水曜日になった。高遠部長が迎えに来てくれた。
「お待たせ。」
「いえ、ありがとうございます。」
「部長の私服はじめてみました。ラフなのにおしゃれですね。」
「琴音も可愛いよ。」

『琴音?』

「これから、オフで会うときは、『琴音』って呼びたい。ダメ?」
「ダメじゃないです。」
「琴音も下の名前で呼んでよ。」
「裕一さん。」
「いいね。それがいい。」
「はい。」
下の名前で呼ぶのはドキドキした。
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