未知の世界7
あれからバスをどうやって降りて、マンションに戻ってきたのか…あまり覚えていない。
ハッと我に戻った時は、
インターホンが鳴り、お母さんが我が家に尋ねてきた。
『かなちゃん、今日は検診お疲れ様。
今晩のご飯、作って来たから、ゆっくり休んでね。』
「ありがとうございます…」
そう返事をして、寝室で横になった。
お母さんですら、ずっと動いてるのに…
石川先生からの話で、今回のことを納得させた私だったけど、どうしてもまだ納得しきれてなくて…
帰ってきたままの格好でそのまま眠ってしまった。