未知の世界7
トンットンッ…
ドアをノックする音で目が覚める。
「…ん?
は、はい…。」
『かなちゃん、ご飯できたわよー。』
お母さんが呼んでる。
「はーい、今行きます。」
寝起きで声が枯れてしまった。
ガバっと起きると…
グラッ…
いつもの目眩を忘れて、やってしまった。
「う〜ん…」
目を瞑ってその場に固まる。
少しして、大丈夫かな?と、
ゆっくり立ち上がる。
うーん、私としたことが…急に起きるなんてこの体には絶対にダメなのに…。
目眩は治ったものの、若干、頭の奥でピリついている気配がしたけど、気づかないフリをして部屋を後にした。