未知の世界7
それからもどうしても、検査のことにあたまがいってしまい、家のことに集中できず、仕事中にも引き継ぎのことを前提にして過ごしてしまう。






ある時〜






久しぶりの孝治さんとお休みが取れた前日の夜。








洗濯物を畳みながら色々と考えていた。









今いる入院患者は…








今のところ、直子に引き継いでも大丈夫そうな子 
あの子で…








たけるには3人ほど引き継いで…








それから石川先生にもお願いして…









『っ!!』








ん?







『かなっ!』









「へ?」








何か聞こえたと思って振り返ると、孝治さんが帰ってきていた。







「おかえりなさい。」








『5分くらい前からいたのに、何ボーっとしてんだよ。』









呆れた顔の孝治さん。






5分も前にいたの?それは気づかなかった…






手元の洗濯物を見てみると、







「あれ?」








畳んだ洗濯物をまた開いてと、ずっと同じ服を触っていた…








それには自分も呆れてしまった。


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