未知の世界7
…とある時は〜
食堂にてご飯中。
『せんぱーい!ストップ!!』
突然持っていた手を止められて、ハッとする。
何と箸で掴んだものはおかずではなくて、サラダが入っていた銀紙のホイル。
それを私は食べようとしていたみたいで、直子に止めてもらった…
『先輩、何考えてなんですか?』
「あ…いやぁ…ちょっとね。」
『今度検査するから、そのことについてですか?』
「えっ?どうして…鋭いな直子…」
『当たり前ですよー。引き継ぎのことを聞いた時から、ずっと先輩、ボーとしたり、何か違うことを考えてたり。
何考えてたんですか?』
「うーん、まぁ全て自分の受け持ちの子たちのこたかなぁ。」
『そんなこと考えなくて大丈夫ですって!
みんなでなんとでもできますから。
それより先輩は、検査のことを第一に考えて、健康体でいてくださいよっ。』
まぁそうなんだけどね…
直子にまで私の不注意を指摘され、考えてたことまで当てられた…
それでもやっぱり考えずにはいられなかった。