女の恋愛図鑑

あたしはきったんとたーくんという二束の草鞋を履くのがそろそろしんどくて、美香と占いに行った。


相性占いだから美香は2000円だけど、あたしは1000円高い。

玉菖とかいうおばちゃんの占い師は、たーくんに父親がいないことを言い当てた。マジすごい、半端ない。

「どっちともねぇ、めちゃくちゃ相性がいいのよ。性格も食も体もね。」

何かそんなこと言われたら、照れる。


「どっちかにするなんて今はもったいない話だから、1:1じゃなくていいから、2人とも続けたら?」


ねぇ、3000円払った意味ないんだけど~。

どうにもならずに終わってしまった。くそー。

美香の占いはあたしの半分くらいの時間で終わってしまう。

「今の人は相性がいいから、そのまんまつなぎ止めて結婚するのが1番いいわね。」

「美香、やったねぇ~。」

美香は嬉しくてぐふぐふ言い出す。

「リアルうれしす。」
美香相変わらずヲタだな…

結局答えなんか出ずにそのまま帰った。あ~。

そんなこんなしてるうちに、暑くなってきて、みんなは半袖を着だす。
焼けるのやだなぁ~…もうすぐサークルの夏合宿が来る。4日間、太陽に焼かれてテニスして、黒人になっちゃうかもしれない。
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