(完)28歳の恋愛事情
「そんなことより!今日は飲も!?ね!」





と奈帆がジョッキを上げた。




それから閉店間際まで飲み、おぼつかない足で居酒屋を出ると、愛子のためにタクシーを拾うことに。





愛子は電車通勤をしている距離に住んでいて、最終の電車はとっくにない。





「あ〜久々に酔った〜」



とその場にしゃがみ込む愛子。





わたしもさすがに飲みすぎたかも。




と反省していると…





「あれって礼央君じゃない?」




愛子の視線が反対側の歩道を向く。





「…ほんとだ…」
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