(完)28歳の恋愛事情
こんなに酔ってしまうと愛子はめんどくさいんだった。




よりによって奈帆は早めに帰っちゃったし。




ま、奈帆は家庭があるから仕方ないんだけど。




て、今はそうじゃない。






この修羅場に近い状況をどう対処すべき?




礼央君も困った様子で足を止めていて、こっちを見ようとしない。





多分それは、愛子が問題ではなく、このわたしだろう。






「行ってみよ!茉希。彼女知るチャンスだよっ」




と強引に腕を引かれ、礼央君のそばまで来てしまった。





っ…ごめん礼央君…。
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