(完)28歳の恋愛事情
それから少し残業をして、会社を出る頃には19時を回っていた。




もちろん営業部は真っ暗だった。



「一ノ宮さんっ?…」





会社のエントランスを出たタイミングで名前を呼ばれ、足を止めると…





「瀬戸、さん!?」




スーツ姿の瀬戸さんが立っていた。





「残業だった?」




「あ、はい…あの、どうして?」




食事は明後日のはずだけど…?





「実は急な出張が入って…この後、時間ある?」




「…あります、けど」
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