(完)28歳の恋愛事情
Ep.Ⅷ
partingー別れー
「休日にお呼びたてしてすみません」
と頭を丁寧に下げられる。
「いえっ。あの、頭上げてください」
そう言うと、ゆっくり頭を上げ、綺麗な瞳と重なった。
昨夜、知らない番号から着信があり、何度も掛かってくるもんだから渋々出てみると、礼央君のお姉さんということがわかった。
そして今日の今、こうして会っているんだけど……
礼央君に言うべきなのかと悩んだあげく、言わないことにしていた。
「あの、礼央からどこまでお話し聞いていますか?わたしと礼央のこともご存知なんですよね?」
「…はい…」
と頭を丁寧に下げられる。
「いえっ。あの、頭上げてください」
そう言うと、ゆっくり頭を上げ、綺麗な瞳と重なった。
昨夜、知らない番号から着信があり、何度も掛かってくるもんだから渋々出てみると、礼央君のお姉さんということがわかった。
そして今日の今、こうして会っているんだけど……
礼央君に言うべきなのかと悩んだあげく、言わないことにしていた。
「あの、礼央からどこまでお話し聞いていますか?わたしと礼央のこともご存知なんですよね?」
「…はい…」