(完)28歳の恋愛事情
【言いそびれ。今日は用事があるので礼央君の家には行けません。】と。
よし、これでいいだろう。
礼央君宛てを確認するとすぐに送信した。
それから15時の休憩でスマホをチェックし、送ったものに既読がついていることを確認すると再び仕事に集中した。
返事がないところがちょっと怪しい気もするけど、さすがに諦めてくれたはず。
そして、それは突然のことだった。
「一ノ宮、萩野、ちょっとミーティングいいか?」
ふと聞こえた部長の声に時計に視線を向けると、定時時刻の1時間前を指していた。
…っはぁ…完全に残業確定だ〜。
この瞬間、わたしの中で礼央君の存在は消えた。
よし、これでいいだろう。
礼央君宛てを確認するとすぐに送信した。
それから15時の休憩でスマホをチェックし、送ったものに既読がついていることを確認すると再び仕事に集中した。
返事がないところがちょっと怪しい気もするけど、さすがに諦めてくれたはず。
そして、それは突然のことだった。
「一ノ宮、萩野、ちょっとミーティングいいか?」
ふと聞こえた部長の声に時計に視線を向けると、定時時刻の1時間前を指していた。
…っはぁ…完全に残業確定だ〜。
この瞬間、わたしの中で礼央君の存在は消えた。