天正さんちの家族ごっこ〜私に異母兄弟が七人もいる件について〜
第10戦:天正家に夏の嵐が舞い込んできた件について
ミーン、ミーンというセミの大合唱に包まれて、私は半ば無理矢理起こされる。朝から元気だなあ、うらやましいよ。
夏休みに入って、毎日暑い日が続いている。それにしても今日は一段と暑い。
私は写真の中のお母さんにあいさつをするとパ邪魔を脱ぎ、ワンピースへと着替える。今日は部活も休みだから一日ゆっくりできる。読書感想文の本を読んでしまおう。
そんなことを考えながら部屋を出ようとすると、
「あれ、満月」
部屋の前に満月がいた。私におしりを向けていた満月だけど、くるりとこちらを向いて。開けていたドアの隙間から、するりと体を滑り込ませるようにして私の部屋に侵入して来た。
部屋の中をちょろちょろと歩き回っていた満月だけど窓際に行き、ピンチハンガーに干していた洗濯物をじっと見つめる。それから、その中のパンツをぱくんっと口でくわえて……。
「あっ……、ちょっと、満月!?」
そのまま部屋の外に飛び出してしまった。
夏休みに入って、毎日暑い日が続いている。それにしても今日は一段と暑い。
私は写真の中のお母さんにあいさつをするとパ邪魔を脱ぎ、ワンピースへと着替える。今日は部活も休みだから一日ゆっくりできる。読書感想文の本を読んでしまおう。
そんなことを考えながら部屋を出ようとすると、
「あれ、満月」
部屋の前に満月がいた。私におしりを向けていた満月だけど、くるりとこちらを向いて。開けていたドアの隙間から、するりと体を滑り込ませるようにして私の部屋に侵入して来た。
部屋の中をちょろちょろと歩き回っていた満月だけど窓際に行き、ピンチハンガーに干していた洗濯物をじっと見つめる。それから、その中のパンツをぱくんっと口でくわえて……。
「あっ……、ちょっと、満月!?」
そのまま部屋の外に飛び出してしまった。