天正さんちの家族ごっこ〜私に異母兄弟が七人もいる件について〜
「は……? 血が繋がってる……?」

「ああ、半分だけだけどな」

「半分だけ……?」

「だから俺達と牡丹は、腹違いの兄妹なんだよ」

「腹違いの兄妹……」

 ああ、そうなんだ。私とこのイケメン達は、腹違いの兄妹なのかー。ふーん、へえー、なるほどねえ。

 やっと謎が解けて、すっきりした。

 けど。

「え、え……。腹違いの兄妹って、腹違いの兄妹な訳で。血が半分だけ繋がってて……。
 え……。え、え、ええーっ!??」

 私の口から素っ頓狂な声がもれた。こんな声、私自身初めて聞いたよ。

 腹違いって、腹違いって、つまり……。

「そっ。全員父親は一緒だけど、母親はバラバラってことだ」

 私の心の中が分かったのかな、梅吉さんが丁寧に教えてくれた。

 その上、ぱちぱちと手を叩いて、
「見事なリアクションだったぞ。今までで一番良い反応だ」
と褒めてくれる。 
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