空前のクソ妹ブームにのっかってみたところ。
「残念ながら、ベルンハルト様は一人しかいらっしゃらない。仲良く二人で半分こはできないわね。かわいい妹の頼みですもの、私からお父さまに言いましょう」
「お姉さま、怒らないのですか?」
「お父さまがそのようにおっしゃっているのであれば、それに従うまでです」それに。と続ける。「私があなたの婚約者、コンラート様と婚約するわ」
「え?」
ニコレッタは目を大きく見開いた。
「ニコレッタ、あなた、コンラート様との結婚が嫌なのでしょう?」
「お姉さま、どうしてそれを?」
「あなたのことは、何でもお見通しよ」
アドリアーナは右手の人差し指をニコレッタの唇に当て、ふふふと笑う。
「でもニコレッタ。王太子ベルンハルト様の婚約者になるということは、将来の王妃になるということ。この国を背負っていかねばなりません。そこのところをお忘れなく」
言い、アドリアーナは部屋を出ていく。父親と会うために。
残されたニコレッタは、両手をぐっと強く握りしめた。
「お姉さま、怒らないのですか?」
「お父さまがそのようにおっしゃっているのであれば、それに従うまでです」それに。と続ける。「私があなたの婚約者、コンラート様と婚約するわ」
「え?」
ニコレッタは目を大きく見開いた。
「ニコレッタ、あなた、コンラート様との結婚が嫌なのでしょう?」
「お姉さま、どうしてそれを?」
「あなたのことは、何でもお見通しよ」
アドリアーナは右手の人差し指をニコレッタの唇に当て、ふふふと笑う。
「でもニコレッタ。王太子ベルンハルト様の婚約者になるということは、将来の王妃になるということ。この国を背負っていかねばなりません。そこのところをお忘れなく」
言い、アドリアーナは部屋を出ていく。父親と会うために。
残されたニコレッタは、両手をぐっと強く握りしめた。